あなたはプロジェクトのリーダーに任されたり、海外出張、お客様のプレゼン、様々な場面で
突然出番が回ってくることはないでしょうか。
その時、
『分かりました。任せて下さい』
という事ができるかどうかで全てが決まります。
私は20年以上会社生活をして、決して出世頭ではないです。
飛びぬけて才能があると思った事もないです。
でも会社に必要とされて、今も第一線を任されています。
その経験から2点気をつけている事があります。
1.常に出番が回ってくることを想定して準備をしているか
2.与えられた仕事にベストを尽くし会社から信頼を獲得しているか
この2点さえできれば必ず明るい未来が待っているはずです。
その為にどうすればよいか考え方、方法を教えます。
そんなの分かっている方もいると思います。
でも実行できている人は少ない。
口では立派な夢を語るけど努力していない、折角のチャンスが回ってきているのに断ったりと
損している人があまりにも多いのを数多くみています。
これを読んだあと即実行に移してくれる人がいたらうれしいです。
あなたは将来に対して、自ら準備をしているか
・あなたは何をしたいのか。その準備をしているのか。
部下の面談をすると、
将来やりたいと言っている割にはまったく努力していない
と思う事がよくあります。
例えば
『直ぐにでも海外へ行きたい。できれば欧米へ行きたい』と言っている人がいます。
しかし、その人の仕事ぶりをみると全く会議中、英語を話そうとしない。海外拠点のメンバーとの関係を構築しようとしない。
では、英語の使わない中国は?と聞くと、あそこはちょっととか。
では南米は?今の責任者と馬が合わないからいやだと。
極端な例ですが、これを聞いてこの方の望みをかなえてあげようとする上司は世の中に1人でもいるでしょうか?
絶対に望みをかなえる事は難しいでしょう。
『こんな人いるわけないじゃん』と思っている方もいるでしょう。
でも自分の能力を棚に上げて将来を語る人、本当に多いです。
確かに英語できなくても実際海外赴任すれば英語もなんとかなると思いますが、
それでも海外へ行く事が可能なのは
・英語が話せなくても、余程のその人が優秀なスキルをもっているか、
・下手でも海外拠点とコミュニケーションをとり、現地拠点から評価が高い
のどちらかの人だけです。
今時海外赴任を希望する人は山程いるのに、その中で英語も話さない、勉強する素振りもない人に任せることは残念ながらないです。その人を推す理由がないからです。
行きたいのであれば
英会話の勉強をする。
海外拠点からほしいと言われる人材になる。
この準備をすることが大事です。
みなさんの将来なりたいことがあると思います。
そのあなたの夢の実現の為に
自分が何をすべきか、
必要になるスキルは何かを考えて、それに向けて
即アクションです。
本当にこれは頭ではわかっていてもやれていないです。逆にいいますと実行するとぐっとチャンスが近づいてきます。
・9番バッターでも必ず打順は回ってくる。
よく、Aさんばかりプロジェクトを任されてずるい。
私はこんな仕事ばかり押し付けられてと不平や不満をよく聞きます。
でもちょっと待ってください。
まず自分に何故その仕事が任されないのか、自分には何が足りなかったのかを考えたことはありますか?
全てを自分事として考えると全てやるべきことが分かってきます。
間違いなく先ほどのAさんは自分のやりたくない仕事、小さい仕事を積み重ねて会社の上司の信頼を築いているはずです。
少なくとも私ならそういう人にプロジェクトを任せようと思います。
プロジェクトリーダーは好きな事をやっていれば良いだけではなく、その目的を達成する為には目に見えないやりたくない仕事は山ほどありそれをやらなければならないからです。
自分がやりたかったプロジェクトを任されたAさんの仕事っぷりを観察してみて下さい。
自分が任されなかった理由がわかるはずです。
でも心配しないでください。
そこで腐らず、努力、与えられた仕事を全力で取り組んでいる人は
誰にでもチャンスは回ってきます。
そのチャンスを確実にものにする為に
今の仕事に全力投球
自ら素振りを怠らず、自己研鑽に励んでください。
あなたの上司、かつての上司、同僚は1人は必ず見てくれて、チャンスを与えてくれます。
私の海外赴任は突然でした。9番バッターでもありませんでした。
ある海外拠点赴任者が家庭の事情で緊急帰国せざるを得ない状況になりました。
その時は定期ローテーションではなかったため、候補者が少なかったのです。
かつ、その拠点長が私のかつての上司で
私の地味ながらコツコツ積上げる働きぶりを評価してくれていました。
それで代打である私を指名してくれたのです。
私はそのチャンスを逃さず、ものにして現地でも実績をあげ、今の自分があります。
いつチャンスが回ってくるか分かりません。
あきらめないでください。
与えられ仕事にベストをつくして、会社から信頼を獲得しているか
先程野球を例にして話をしましたが、打順は平等に回ってくるわけではないです。
そのチャンスが回ってくる回数の差は
上司と自分の信頼関係の差です。
その信頼関係はどのように築いていくのでしょうか?
・自分の評価は他人がくだすものである
面談して自己評価の高い人によく感じるのは
私の評価とその人の評価ギャップが大きいことです。
その人に聞くと自分都合の良い評価軸での判断ばかりなのです。
私が年度に掲げた目標値や期待値に対しての成果がまるでない。
本人は気づいていないのです。自分の評価をくだすのは私であることを。
その私の評価軸がどこにあるのかを知らない。
よくサッカー選手の日本代表に選ばれ続ける人います。
たまに何故、あの選手の代わりに、この選手を選ばないのかとか、スタメンに選ばないのかと思う時ありませんか?
実はその選ばれ続ける選手の発言、行動を見ていると共通項があります。
監督と積極的にコミュニケーションをとり、監督の描く戦術を熟知して、それをチームメートへ浸透させる事ができる人です。
日本代表の監督がどんどん変っても日本代表に呼ばれ続ける選手。長谷部誠選手や遠藤保仁選手です。
監督の信頼は絶大です。監督は試合中、直接指示を与えることはできません。だから監督の戦術や考えを理解している人が必要なのです。それを両選手はその評価軸を理解しているのです。
目先の練習試合で点を取れば代表に残れる訳ではないのです。
仕事面に落とすと今年度部方針が何か、自分は貢献する為に何をすべきなのか。
上司はどのポイントを評価軸においているのか、それを理解し、実践することでチャンスが回ってくる回数は確実にあがるはずです。
まとめますと、
・会社方針、部方針から今年度は何を目標なのか理解する
・上司の評価軸がどこにあるかを理解して実践する。
・積極的に上司とコミュニケーションをとる
まとめ
今回は成功するための準備の重要性について説明しました。
ポイントは
・自分の将来を考え、それに向かって準備を進める
・与えられた仕事をベストを尽くして、会社から信頼を獲得する
それができればチャンスが回ってきた時に
確実に獲得できるようになります。
9番バッターでも必ず回ってきます。
腐らず、コツコツ積み重ねていれば
あなたを評価する人は絶対います。
『いや、打順が回ってこない』と思っている人、
あえて言います。気づいていないだけです。
知らず知らずチャンスを逃している方です。
実績を積み重ねて次のステップへ進めてあげようとしているのにその仕事がつまらないという理由で断っている人本当に多く、もったいないと思います。
会社の仕事はひとりでできる程、簡単な仕事はありません。チームで結果をだしていく、野球はサッカーと同じです。
おれ、バントするの嫌いだからとか、ここは俺がヒットを打って目立ちたいとか言っている選手がひとりでもいるとチーム全体の士気が下がり、パフォーマンスが下がります。
監督はそれを知っているのです。だからそういう人を選ばないのです。
仕事も同じです。評価をくだすのは自分ではなく上司です。
これさえ分かれば実践あるのみです。
最後に参考までにチャンスをものにする為に徹底的に準備にこだわった名プロデューサー栗原甚さんの本です。『行列のできる法律相談所』、『踊るさんま御殿』などを手掛けた方です。ここまでやれば相手は絶対この人の事信頼して好きになるだろうなと思います。おススメです。